私が訪問介護で心がけてきたことの一つは、
「時間のある限り、利用者さんの為に一生懸命サービスしよう」ということです。
特に認知症の方の家へ行くと、使いやすいように、動きやすいように、危なくないように、
物を片付けてきました。
でも、自立支援という言葉を学び、利用者さんの出来る事までやってしまっているのかな？という視点も持つようになりました。
「私なんて何も出来ない」と落ち込む認知症の利用者さん。
その利用者さんが今までどの様な生活をしていたかを想像し話し合い、
その方の好きな料理の作り方、切り方、味付けを教わりながら一緒に調理をしました。
すると、落ち込んでいた時とは別人の様に、笑顔を見せて下さり、
人に教えているという満足感が伝わり、とても活き活きとした表情に変わっていきました。
その表情を見た時、一緒に何かをして喜んでもらえるサービス内容をもっと考えていこうと思いました。
